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ハルリンドウ シラタマホシクサ マキノスミレ
サギソウ ムヨウラン ショウジョウバカマ

そのほかの葦毛湿原の植物

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葦毛湿原

 東海地方では、湧水が水源となって形成された湿地が丘陵地の周辺などに点在し、湿ったところを好む植物が多く生育しています。とりわけ、かつて温暖な時期に分布を広げた植物がこの地域に残存したり、湿地に適応したものとなったりして誕生したとされる「東海丘陵要素」の植物の主な生育環境となっています。一方で都市近郊にあることから、開発による環境の悪化や、遷移や盗掘による植物の減少が大きな課題とされています。
 葦毛湿原は豊橋市の東に位置する弓張山地のふもとにあり、面積は約5haと広大で、このような湿地を代表するものの1つです。湿原はゆるやかな斜面となっていて、山から流れ落ちる水により湿原に水分が供給されており、また、尾瀬のような高層湿原と異なって表土層は数10cmしかないなど、水と土の微妙なバランスで維持されている湿原といえます。ミカワバイケイソウシラタマホシクサなどの「東海丘陵要素」の植物が生育するほか、周辺の林や丘陵地ではスミレ類やカタクリも見られます。