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ミヤマゼンコ (深山前胡)
Coelopleurum multisectum
 中部地方の高山を登ると、高山草原をぬけて稜線の砂礫地に進んだあたりで現われるセリ科の植物にミヤマウイキョウやミヤマゼンコがあります。高さは大きいもので50cmほど、タカネイブキボウフウほど葉が細かく切れこまないので区別は容易です。南・北・中央アルプスでは普通に見られますが、中部地方の特産で北海道や東北地方には分布しません。「前胡」は漢方で風邪薬として用いられるセリ科の薬用植物で、セリ科の植物は本草学の影響か、漢方からとられた名前が多くあります。
■撮影地別
 ○山梨県北岳
 ○長野県八ヶ岳

クローズアップ
■群落
1994.8.5 山梨県北岳
2010.8.1 長野県八ヶ岳   
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