Home > 表紙によせて > 表紙によせて(2008.5〜2008.7) |
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数年ごしの願いがようやくかない、ユキワリイチゲとイズモコバイモにお目にかかるべく、春まだ浅い石見路を訪ねました。ユキワリイチゲは近畿地方以西に分布しますが、なかなか花の時期にでかけるチャンスがなく、ユキワリイチゲを見るのはこのときが2回目でした。アズマイチゲなどもそうですが、この仲間は天気の悪い日には花を閉じてしまう傾向があります。九州で初めて見たときはどれも花を固く閉じていただけに、出かけるまでもっとも気になっていたのが当日の空もようでした。 バスに一晩ゆられて現地に着くと、空はみごとに晴れわたり、これなら大丈夫だろうと一安心できました。むしろ、直射日光が当たりすぎ、撮影にはコントラストが強くなるのが心配なくらいです。HP「山里のせせらぎ」を主宰されるかげろうさんのご案内でイズモコバイモを見終え、ユキワリイチゲの自生地を訪ねると、遠目にもそのあたりがうすぼんやりと白っぽくなっているのがわかります。近づいてみると、春のやわらかな日ざしを受け、きれいに花開いたユキワリイチゲの大群落が迎えてくれました。 このユキワリイチゲは、HP「広島自然画報」を主宰するすやさんからお借りしたレンズで撮影したものです。望遠レンズを持参せずに途方に暮れていたわたしに、すやさんは快く高性能の望遠ズームレンズをお貸しくださいました。あらためて感謝を申し上げたいと思います。 (2008.3.22 島根県川本町) ○野生植物図鑑「ユキワリイチゲ」へ ○「表紙によせて」バックナンバー |
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