Home > 2018年版・今年出会った花ベスト集 > ノヒメユリ(宮本)


 この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
 一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2018年11月16日です。

1月12日からはわたし(宮本)の写真を紹介しています。

2つめはノヒメユリです。


ノヒメユリ

ノヒメユリ(8月20日)

 ユリの仲間は、花は大きく、強い香りもあって、植物ファンに人気の高いグループです。わたしも機会があれば各地でユリを撮影しようと心がけ、本土に生えるものはほとんど見ているのですが、西日本に分布する種類のなかで最後に残ったのがノヒメユリでした。草原生で自生地も限られるということで、長崎に転居して2回目の夏、阿蘇まで遠征してようやくノヒメユリに出会うことができ、見上げるほどの草丈やイメージ以上にコンパクトな花にびっくりしたものです。
ところがその半月後、別の植物を目当てに多良岳山麓を散策しているときに、遠くの草原に絵の具をたらしたように咲く植物に気づき、長崎県内でもノヒメユリが生えるところが意外に多いとわかりました。ススキをかき分けて近寄り、撮影したのがこの1枚です。やはりオレンジ色の花をつけ、くるりと花被片が巻くクルマユリコオニユリにも引けをとらないように思えますがいかがでしょうか。