Home > 2024年版・今年出会った花ベスト集 > アケボノスミレサイシン(宮本)
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この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2024年11月15日です。
1月11日からはわたし(宮本)の作品を紹介しています。
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アケボノスミレサイシン
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アケボノスミレサイシン(4/21)
スミレについては、国内に分布するほとんどの種を目にする機会を得てきましたが、種間雑種に関しては、偶然の産物でいわば「徒花(あだばな)」ということもあり、運よく見つかればラッキーと思い、さほど積極的に探索していませんでした。
その一方で、アケボノスミレサイシンについては、いがりまさしさんらの論文で福島県から報告されていて、日本海側多雪地に生えるスミレサイシンと、太平洋側の向陽地を好むアケボノスミレという、めったに混生しない種どうしの雑種ということで興味深く、現地を訪ねてみることにしました。松林下にはスミレサイシンとアケボノスミレが咲き、よく探すと、一見するとアケボノスミレに似るものの、開花時に葉が展開していて、花弁はほっそりしていて側弁の毛が少ないなど、両種の中間的な特徴を持ったアケボノスミレサイシンが点々と生えるエリアが現存するのを観察できました。
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