Home > 2019年版・今年出会った花ベスト集 > キイレツチトリモチ(宮本)


 この1年にみなさんがご自分で撮影された花の中から、
「今年出会った花ベスト1(3まで)」を選んでくださいました。
 一覧表はこちらで見ることができます。
連載開始は2019年11月15日です。

1月13日からはわたし(宮本)の写真を紹介しています。

3つ目はキイレツチトリモチです。


キイレツチトリモチ

キイレツチトリモチ(11月4日)

 長崎市内には、1/2.5万地形図に「キイレツチトリモチ自生北限地」と記されている場所以外にも、キイレツチトリモチが生える場所がいくつかあって、毎年、どこかに足を向けています。今年は長崎湾を見渡せる灯台近くの自生地を訪ねてみました。ここはかつてオランダ船の来航を知らせる狼煙台もあったそうで、キイレツチトリモチが自生することを説明する看板もあるのですが、めずらしくてもきのこのような地味な外観とあっては、観光客はだれも気づかず、関心もないようです。
 わたしのほうはといえば、カメラと三脚を抱えて散策路周辺の樹林下をウロウロと探し回り、数ヶ所でキイレツチトリモチが花序を上げているのを見つけることができました。今年は豊作らしく、白い小さな花が開いて満開のもの、花はしおれて茶色くなったもの、まだ花序が土の中から顔を出したばかりのものなど、さまざまな生長ステージのものがありました。